2001.May.17.THU


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ケルンの大聖堂でやっていた大道芸人さん。
「金の人」と呼ばれ、お金を渡すと、ロボコップのごとく、動き出す。めちゃ上手かった!
Photo by3吉


「LOFT」で行われた飛鳥さんのコンサート終演後、楽屋にて
シャンパンで乾杯。出演していないくせに、なぜか堂々と真ん中で写真に収まる3吉。

↑↓「LOFT」にてバスフルートと遊ぶの図。

 今日でパリともお別れ。いよいよ最終公演地、ケルンに向かう。今、大げさに“最終公演地”などと書いたが仙波さん曰く、今回の旅は初日(ミュンヘン)、中日(パリ)千秋楽(ケルン)と見事に構成されているので、邦楽出身の仙波さんは毎回楽屋でライブが終わる度に「初日あけましておめでとーうございます」とか「千秋楽おめでとーうございます」などといちいち締めていたのでちょっとおかしかった。

 ここでお別れとなる本村氏(彼はここのイベントの最終日まで残るのだ)と日比谷さんと共に空港に向かう。時間待ちに入った喫茶店で注文したパニーニはものすごい量のチーズが入っていて、3口程食べた所で二日酔いの僕は吐きそうになり食べるのをあきらめた。さりとて空腹で飲むエスプレッソも結構きついんだよね。ここへ来て僕の胃袋は完全にパリ拒否体制となり「もー、誰が何と言ったってケルン着いたら日本食の店行くんだかんね。誰が何と言ったって行くんだかんね!」とド・ゴール空港の片隅で叫んだのであった。(ケルンに行ったらまずは、ケルン地元の料理を食べろよ、の声あり)

 Pm1:30離陸。これがプロペラ機なんだな。しかし窓下に広がる広大な畑の土や森の青さを見ていると、次第にのどかでゆったりしたいい気分になってゆく。そういえば昨日、同じ便で一足先にケルン入りした飛鳥さん達一行にアクシデント発生。吉野さんのベースが、ケルン空港に着かなかったのだ。何でもそのプロペラ機の荷台が狭くて、ベースのハードケースは大きすぎて入らなかったので置いてっちゃったんだって。日・仏・独スタッフ共、大騒ぎで空港に問い合わせた所、ベースは今日別便でデュッセルドルフに運ぶから、そこまで取りに来いとの事。いくらケルンとデュッセルドルフが車で40分位の距離とはいえ、ちょっとエーかげんすぎないっすか、エール・フランス航空!それとも日本人がキチンとしすぎてるのかなあ?この辺の所は僕が良く行くアジアの国々と変わらないよ、ホント。

 そんな訳で僕等も飛行機に乗る際、ちゃんと紅さんのベースが積まれているか、飛行機後部に行き確認した。ちゃんと愛器が積まれてるのを見届けると、紅さんは「あった、あった」と本当に心から嬉しそうにニコニコしてた。あるのが当たり前やっちゅ〜ねん!!

 ケルン空港無事到着。さすがドイツ!と言いたくなる様な虚飾を排した理路整然とした、あるイミ見事な空港だ。ケルン日本文化会館の清水さんと、同じくドイツ人のレーゼさんが迎えに来て下さる。外に出た瞬間、パリとは異なる静けさの漂うケルンの澄んだ空気に、一同心を和ませる。うーん、この街好きになるかもしれない。ちょっと例えは違うかもしれないが、3年前同じメンバーでインドを2週間ツアーし、全身カレーまみれとなり、その直後ベトナムに入った時と感じが似ている。何か“ホッ”としたものなあ。まあ、あれ程、極端ではないのだが。隣国で距離も東京〜広島くらいしか離れていないパリとケルンだが、やはり違う文化圏なのだと実感。

 我々がこれから3日間お世話になるホテル「TROST」に到着。さして大きくはないが、清潔で天井が高くてこざっぱりしてて、うーんいい部屋だ。ますますこの街が好きになってくる。

 ひと休みした後、例によってバカバンドメンバー3人で、夕暮れの街へ繰り出す。とはいえこの時期のヨーロッパ、夕闇が迫るのは午後10時頃でそれまではギンギンに明るい。この白夜な感じがなかなかうまくつかめない。6時頃から飲み始めても、どーも何だか昼間から酒かっくらってる様な感じがして、すぐ酔っぱらっちゃうのだ。昼間飲むビールは効くってゆーでしょ。

 この街の中心地にあるシンボル、大聖堂(DOME)にて2人と一旦別れる。1時間程あてもなくぶらぶらと歩き回る。何気なく坂を下ってゆくと、突然目の前にゆったりした大きな運河が現れた。これがライン河か!急いでライン河にちなんだ歌を思い出して、口ずさもうと焦ったが一向に出てこず、仕方なく「上を向いて歩こう」を口笛で吹いてお茶を濁す。川沿いには多くのカフェテリアが軒を連ねており、そこにいるお客はみんな柔らかい陽の光を気持ち良さそうに浴びて、ゆっくりとビールを飲んでいる。僕も何だかすごくイイ気分になり、そのまま40分程ベンチに腰掛けボーッと河を眺めていた。

 Pm6:00。何かいろいろと買い物をしたらしい2人と合流し、目指すは日本食レストラン(居酒屋?)「金太郎」!体がショー油を欲しがってる。指先がお猪口を持ちたがってる。あー、俺はすっかり親父だ!でもイイんだもんねー、食べるんだもんねー、だ!!

 Pm6:30金太郎着。もー、頼みましたよ、あっしは。ここに、この日僕等の注文したメニューのみ書き記しておきます。おろかな日本人3人組の、この時のイタイケな心情が少しでも伝われば幸いです。ちなみに料理はどれもとても美味しかったです。

「ほうれん草のおひたし」(おいおいここはドイツだよ)「イカの塩辛」(だからドイツだっちゅーの)「野菜の煮物」(えーかげんにしなさい)「揚げ出し豆腐」(もう知らん)「冷や奴」「豚バラ串3本」「ししゃも」「沢ガニの唐揚げ」「「かき揚げ天丼2杯」「ざるソバ」飲み物は男山の熱燗2合徳利で6〜7本。

 一人5000円位かかったけど、全然高いとは思わなかった。それよりお店に感謝の気持ちでいっぱいでした。3吉これにて完全復活!!

 食後、シュタウトハウゼンの会場へ行き、コンサートを終えた飛鳥さん達と再会。今回はどうも日程的に飛鳥さん達とよく会う様にできている。他にもこの時期、国府弘子ちゃんや山下洋輔さんや、韓国のキム・ドスクさんなんかも同じ場所でやってるんだけど、日程の関係で会えない。ちょっと残念だ。

 この会場で今回の仕掛け人、文化会館の前田さんに出会う。一見誰かに似ている。そーだ、ピットインの向かいにある老舗バー「ふらて」の名物おかまちゃん“うっぷ”にそっくりなんだ!(誰もしらないよナ)という事で以後“うっぷ前田”と呼ぶ事にする。この“うっぷ前田”氏、一ヶ月の給料の7〜8割はCD代に使ってしまう程のJAZZ好きで、僕の1枚目のアルバム「サンキチズム」も狩野君と作った「UMINARI」なども聴いてると知り、ちょっとビックリ。“うっぷ”やるじゃ〜ん。この日はとりあえず、みんな疲れていたのと、明日本番という事でおとなしくホテルまで歩いて帰る。仙波さん紅さん共、ケルンは以前にも来た事があるはずなのに、なぜかナビゲートはケルン初体験の僕がやる。(実は2人共ものすごい方向オンチなのだ)

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